「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回紹介する書籍は『上場廃止』 牛島信著 幻冬舎文庫。私は金融関係の小説が大好きで「池井戸潤」「江上剛」の小説を好んで読んでいました。銀行という非常識な会社組織、そして、単なる金貸家の癖に偉そうにしている銀行マンが気に入らないので彼ら(悪者)がやっつけられるのが痛快で好んで読んでいました。しかし、ちょっと飽きが来たので法律家の小説を読んでみたくてアマゾンで検索してこの書籍を選びました。著者は検事をやめた後に弁護士になった人です。まだこの他にも「株主総会」「少数株主」など、会社と絡んだ法律の小説があるので機会があれば読んでみたいと思います。
さて、この小説は創業社長が上場してからも公私混同をしているために上場廃止となります。しかし、主人公は自分の力のみで上場したので上場廃止になっても何ともありません。しかし、常務・監査役・監査法人はこの公私混同をやめるように社長に迫りますが全くやめる気配がないので上場廃止になってしまいます。この過程で公認会計士の役割がとても重要なことがわかります。私が公認会計士の仕事をしていた1980年代は公認会計士の社会的役割はあまり高くなかったと思います。しかし、ライブドア事件、東芝事件、最近ではNidec事件などの粉飾決算が見抜けなかった監査法人の責任追及が厳しくなっています。更に公認会計士・監査法人を管轄する金融監督庁の厳しさも一段と強さを増しています。多くの公認会計士はこの責任の重さが嫌になって監査業務から離れる人が多くなってきました。何と公認会計士の本業である監査業務に従事している公認会計士の割合が50%を切ったそうです。
いずれにしてもこの書籍は公認会計士・監査法人・税理士・弁護士などの資格者が出てきてとても興味深く読むことが出来ました。

