「金利上昇」

現在の物価上昇は約3%ぐらいです。政府の目標物価上昇率が2%です。すると本来の金利は4%以上が妥当だと思います。物価上昇率と金利が一緒であれば実質金利はゼロとなってしまうためです。そう考えると我々中小企業経営者は近いうちに銀行借入金利が3%~4%になることを想定して経営する必要があると思います。
そこで、下記のような会社は早急に改善が必要となります。

  1. 在庫が過大な会社
    課題かどうかの判断は難しいですが下記の金額が成立している会社は在庫過大で金利が上昇するととても危険です。
    在庫金額÷2 < 短期借入金
  2. 借入金が過大の会社
    どんな理由で借入金が増えたのはわかりませんが現在の支払利息が3倍になると経常利益が赤字になる会社は借入金が課題で危険です。今の金利水準で赤字の会社は早く市場から退場してください。
  3. 売上の上昇が対前年比5%以下の会社
    現在はインフレで商品の価格は上がっていっています。であればあなたの会社の商品・サービスの価格も上がるはずです。そんな経済環境で売上が増加しないとか下がっているということはあなたの会社の商品・サービスは市場で完璧に負けている証拠です。

以上のようにとても厳しいことを書いているように思われるかもしれませんがこれは事実です。現在の多くの経営者は失われた30年というデフレ経済の中の金利がほぼゼロという経営環境で甘えた経営をしてきている人ばかりです。バブルの頃の売上が増加しなければ生きていけない時代を知らないから売上は横ばいでも何とかなるという夢物語のようなことを考えているのです。
売上が横ばいで社員の給料を上げられますか?電気代やガソリン代は政府補助で価格上昇を抑えていますがいつまでも続くと思いますか?日本は一応自由経済圏ですので自力で売上を増加させて様々な経費のアップに備える必要があります。

売上増加をできない会社は明らかにゾンビ企業として市場から退場しなければなりません。

今日の所感:あなたの会社は金利上昇に耐えられますか!!
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