「中小企業には経営がない」

昭和の時代は人口が増えているので物不足でした。だから、製造業ではモノを作れば売れました。粗悪品・モノマネ品でも安くすれば売れました。
つまり、この時代の中小企業は経営がありませんでした。単なる「一製造部門」でも中小企業は生きることができました。中小企業は経営者である必要はなく製造部門長で充分生き残れました。

ところが2006年を境に日本は人口減少に転じ、ものあまり時代になりました。モノマネ品や粗悪品ではいくら安くしても物が売れなくなりました。この時代は製造部門長ではダメで経営者が必要になりました。多くの中小企業の社長は経営をしていません。
特に製造部門長が社長をやっていた跡継ぎの二代目・三代目は殆どが経営をやっていません。製造部門長の能力しかない先代社長から「経営の勉強をするぐらいならもっと売ってこい、もっとものを作れ!!」と教えられた経営能力が無い二代目・三代目です。

さて、ここで経営とは何かを明らかにしましょう。

  1. 経営の主観的目的
    自社は何のために存在しているのかを明らかにする
  2. 経営目的を達成するための経営目標
    どんな商品・サービスをどれだけ売るのか?
  3. 経営目標を達成するための事業計画を作る
    単年度経営計画や中期経営計画を作成する
  4. 毎月、事業計画と実績のモニタリングをする
  5. モニタリングによるギャップを埋めるための行動をとる
  6. 売上を上げる、仕入をする、人を採用・教育する、資金繰りをする
    この項目だけを経営と思っているアホが多い!!
  7. 自社財務の安全性、収益性のチェックをする
    当座比率・自己資本比率・損益分岐点売上高・労働分配率・労働生産性など自社の経営状態を知るため

思いつくままに7つの経営項目を挙げてみました。
この7項目は決して難しいことではありません。真剣に取り組めばどれもできます。
しかし、多くの中小企業経営者はこれらの勉強をしないために経営をしていません。特に単なる親の子供と言うだけで社長になった無能な三流アホ経営者が世の中に多すぎます。
 

今日の所感:真剣に経営をしましょう!!

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さあ、今日もツイてツイてツキまくり、大成功するぞ!!
西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正

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