「強運読書224」

読書
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「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)

毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
「1人を殺せば5人が助かる。あなたはその1人を殺すべきか?」正解のない究極の難問に挑み続ける、ハーバード大学の超人気哲学講義“JUSTICE”。経済危機から大災害にいたるまで、現代を覆う苦難の根底には、つねに「正義」をめぐる哲学の問題が潜ん...

今回紹介する書籍は「これからの正義の話をしよう」 マイケル・サンデル著 早川書房です。この書籍は私の大嫌いな翻訳本です。翻訳本は翻訳者が著者の意図を忠実に反映させようとすればするほど読みづらくなっていきます。しかし、読みづらくても良い本は良い本なので苦しくても読まなければなりません。特にこの書籍は私の大好きな「正義」についての書籍なので真剣に読み切りました。

私はいつも「義」を意識して生きてきたので「正義」については確固たる信念を持っているつもりでした。しかし、この書籍で問いかけられるテーマは考えれば考えるほど自分の「正義」が揺らいでいきます。
例えば、冒頭の事例です。線路で工事している作業員が4人います。そこへ電車が来ました、もう間に合いません。このまま行くと4人は電車にはねられて死んでしまいます。ところが支線へ線路を切り替えれば支線の作業員1人の犠牲で済みます。

さて、切り替えをするのが正義なのか?切り替えないのが正義なのか?
これ以外にも橋から落ちて死ぬ、避妊、同性愛、代理出産、セックス、マイケルジョーダンの高年収などなど、様々なテーマを「正義」という観点から検証しています。
ここで大きな障害があります。「正義」と「自由」「民主主義」「善」は共存することが意外にできません。

最終的には結論はハッキリしませんが改めて自分の価値観である「正義」を見直すには良い機会でした。

今日の所感:改めて「正義」について考えてみませんか!!
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