中小企業にとって人は財産です。その財産である人の採用はとても大事です。
社労士法人とうかいの久野社労士から「採用の失敗は教育では補えない」と言われるぐらい採用は重要なのです。
しかし、一旦採用した社員は研修で教育しなければなりません。
我々採用する側も新入社員を腫れ物に触るように甘やかしてきました。一方、新入社員側も仕事を教えてもらえないとか仕事が面白くないとか単なるわがままと思える発言が目立っていました。
SMCグループでは新卒の新入社員は3ヶ月~6ヶ月の研修期間があります。最近この研修期間にもかかわらず将来が不安だとか仕事が自分に合わないなどの理由で退職していく社員が出てきました。
まだ何も仕事もやっていないにもかかわらず、単なる我が儘でやめていくのです。以前は離職率は低くした方が良いと思って離職を低くする対策を中心に打ってきました。
しかし、ゆとり世代教育、働き方改革、売り手市場などなどでいつでも転職が可能となっている現在では離職率を下げることは無意味のように感じています。SMCグループの理念や方針に合わない社員を残す意味が無いと思うようになりました。
研修も税務等の専門知識のみならずSMCグループの考え方などを浸透させるようにしています。
さて、最近ではSMCグループの理念や方針を受け入れて将来の幹部になる人を1人でも多く育てることの方が重要だと思うようになりました。
つまり、SMCグループに会わない社員を引き留めて離職率を下げるより、離職率が高くてもSMCグループに会った幹部を1人でも多く育てることの方が組織にとって重要だと思い、そのような方針で研修を実施するようになりました。
例えば、10人採用して1人が優秀な幹部になるとして、3人の幹部が欲しければ30人採用するということです。そして、30人のうち退職する人がどれだけいても気にしないことだと思います。
SMCグループの方針に合わない人を無理して引き留めてもお互いにプラスにはならないと考えるようになりました。