「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
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じんかん (講談社文庫 い 148-3)
悪人か。英雄か。 戦国武将・松永久秀が挑んだ、壮大な夢――。 歴史小説のトップランナーが放つ、 圧倒的熱量の山田風太郎賞受賞作! 【解説 北方謙三】 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Apple Booksが選ぶ 10年間のベスト 【歴史フィク...
今回紹介する書籍は「じんかん」 今村翔吾著 講談社文庫です。最近大ファンの今村翔吾の歴史小説です。
「じんかん」とは人間と書きます。ネットで調べてみると「人間」ということばは「にんげん」と読むか「じんかん」と読むかで厳密には意味が異なる、「にんげん」は「ひと」の意味、「じんかん」だと「世の中、世間」の意味となるとありました。
さて、この書籍は主人公は主家(三好家)を乗っ取り、将軍をも殺し、東大寺大仏殿を焼き払う悪名高き松永久秀が主人公です。
この小説では織田信長に2度も謀反を起こし最後は殺された松永久秀を我々が知っている松永久秀と全く違う人物として描いています。庶民の味方、友達、兄弟、主家思いの正義の人物として松永久秀を描いています。
今村翔吾の見方もわからないではありません。
とっても疑い深い織田信長が謀反を起こした、松永久秀を何故一度許しているかが不思議だと思っていました。
この小説の織田信長の松永久秀評を理解すると謀反を許した理由がわかります。
しかし、小説は歴史を正しく表現する必要はありません。
どこかのアホがあの小説は歴史と違うと騒ぎますが全く関係ありません。小説はあくまで小説で楽しければ良いのです。
いずれにしても歴史の授業で習った三好三人衆の存在が明確に理解できたのはとても良かったと思います。
今日の所感:やはり歴史小説は面白いなあ!! 歴史に興味のない経営者は可哀想だ!!