「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
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今回紹介する書籍は「夢を叶えるために脳がある」池谷裕二著 講談社です。
この書籍は670頁もあって読み応えがあります。そして、科学者が書いているので言葉もとても難しいです。更に書いていることが常識とかけ離れているので着いていくのが大変です。
しかし、科学者にしては科学の限界を公然と著書の中で語っているのでとても好感が持てます。この姿勢がこの書籍を読み切ることができた大きな理由です。
さて、昨今はやりの人工知能やAIの仕組と脳の仕組の対比がとてもわかりやすく面白いです。人間としての脳の限界、さらには科学でわかっていることの限界などが明確になっています。
人間は赤・青・緑を識別する機能を持っています。それ以外は見えないはずなのに黄色や白や紫などを何故見ることができるのか?
決して脳の中で色と色を合わせることはやってはいないようです。不思議ですね。
更に例えば右手を動かせという指令がどこから出ているのかもわからない、心とは脳なのか?もわからない。
しかし、今でも何故飛行機が飛ぶのかもよくわかっていないらしい、それが現代科学という宗教。
終盤がとても面白いです。宇宙の進化は破滅へ向かっている、人間の存在も進化も宇宙や地球を消滅させるためにある、宇宙の進化は未来人のシミュレーションであるなどなど、奇想天外の展開で着いていくのが大変でしたが想像したこともなかった発想を楽しませていただきました。
でも、私は高校生の頃から宇宙は誰か(人類ではない)が宇宙の外から作って外から興味を持って観察しているような気がしていました。
この書籍で同じような発想が出てきたのでビックリでした。