「強運読書174」

読書

「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)

毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね

夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
累計43万部突破!ベストセラー『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』に続く、高校生への脳講義シリーズの最新刊がついに刊行。 なぜ僕らは脳を持ち、何のために生きているのか。 脳科学が最後に辿り着く予想外の結論、そしてタイトルに込められた「本当の意味」とは――。 なぜ脳は存在するのか、僕らはなぜこんなに大きな脳を持っ...

今回紹介する書籍は「夢を叶えるために脳がある」池谷裕二著 講談社です。
この書籍は670頁もあって読み応えがあります。そして、科学者が書いているので言葉もとても難しいです。更に書いていることが常識とかけ離れているので着いていくのが大変です。
しかし、科学者にしては科学の限界を公然と著書の中で語っているのでとても好感が持てます。この姿勢がこの書籍を読み切ることができた大きな理由です。

さて、昨今はやりの人工知能やAIの仕組と脳の仕組の対比がとてもわかりやすく面白いです。人間としての脳の限界、さらには科学でわかっていることの限界などが明確になっています。
人間は赤・青・緑を識別する機能を持っています。それ以外は見えないはずなのに黄色や白や紫などを何故見ることができるのか?
決して脳の中で色と色を合わせることはやってはいないようです。不思議ですね。
更に例えば右手を動かせという指令がどこから出ているのかもわからない、心とは脳なのか?もわからない。
しかし、今でも何故飛行機が飛ぶのかもよくわかっていないらしい、それが現代科学という宗教。

終盤がとても面白いです。宇宙の進化は破滅へ向かっている、人間の存在も進化も宇宙や地球を消滅させるためにある、宇宙の進化は未来人のシミュレーションであるなどなど、奇想天外の展開で着いていくのが大変でしたが想像したこともなかった発想を楽しませていただきました。
でも、私は高校生の頃から宇宙は誰か(人類ではない)が宇宙の外から作って外から興味を持って観察しているような気がしていました。
この書籍で同じような発想が出てきたのでビックリでした。

今日の所感:脳と科学の限界と仕組を堪能してみませんか?
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