「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回ご紹介する書籍は『破綻』 林原靖著 WACです。
この書籍は強運経営者塾ミズ組の杉浦社長から聞いて購入したものだったと思います。10年ほど前に倒産したバイオベンチャー企業の林原グループの倒産について書いた本です。
著者は当時専務取締役だった同族関係者のNO。2の経理を始め管理系を統括していた社長の弟の言い訳本です。これを読んだら社長の本も出版されているので読みたいと思います。
林原グループが倒産したときの新聞記事を今でも覚えています。「バイオベンチャー企業の雄が倒産」という見出しを思い出します。当時はバイオの技術だけがもてはやされてビジネスモデルが成り立っていなかったので倒産したのだと思っていました。
しかし、この書籍を読むと「トレハロース」「インターフェロン」など、300億円以上の売上があったとのこと、これは事実だろうと思います。
ところが実際の倒産理由はこの著書である林原靖が張本人で悪質な粉飾決算が引き金だったのだとこの書籍で確信しました。
著者は粉飾はやむを得ないようにして行ったようにぼやかして書いていますが粉飾は粉飾なのです。粉飾をして融資を受けると言うことは一種の詐欺なのです。在庫の水増しや翌期の売上を当期に取り込むことも立派な粉飾です。
恐らく、赤字ではなく毎年黒字を計上していたにもかかわらず粉飾に手を染めたために融資引き上げの憂き目に遭い黒字倒産したのです。この専務取締役林原靖が倒産原因の張本人だと思いました。姑息な粉飾などせず、業績が良かったのだから正直に銀行に話すべきだったと思います。
次は代表者である林原健社長の書籍を読みます。