「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回ご紹介する書籍は「塞王の楯」今村翔吾著 集英社 です。今村翔吾氏は最近一押しの小説家です。歴史小説ですがメジャーでは無い人物に焦点を当てているところが面白いです。今回ご紹介する「塞王の楯」も石職人と鉄砲職人の戦いを戦国末期を舞台に壮絶な戦いを行います。しかも、近江国京極家を巻き込んでの戦いです。京極家と言えば信長の妹お市の方の次女「お初」の嫁ぎ先です。以前、どの大河ドラマだったか覚えていませんが私の大好きだった五十嵐淳子が「お初」役をやっていたような気がします。(もしかして勘違いかもしれません。)
石職人も鉄砲職人も技術を極めて戦国の世を終わらせたいとの思いは同じです。「矛」(鉄砲)と「楯」(石垣)のどちらが強いか、そしてどちらが世の中に平和をもたらすか?壮絶な戦いが見物で約550頁の小説も苦も無く読み切ることができます。でも、読み終えるのに相当の時間はかかりました。
また、この小説で近江の大名京極高次にも興味を持ちました。私の歴史の知識では源氏に繋がる名門大名の京極家、高次は凡庸な大名という位の知識しかありませんでしたがこの小説では蛍大名だけど人情味溢れる優れた大名になっていました。
歴史小説は本当に面白い!!小説だから史実ではないのです。作家によって歴史の描き方が違うからこそ楽しい!!
今日の所感:今村翔吾にはまっています!!