私は色々な会で講演をしてきました。どの講演でも基本的に中小企業にとって資金が命でとても大事なことを30年以上も訴え続けています。高級車に乗るな、節税をするな、欲しいものを買わずに必要なものを買え等など当たり前のこと当たり前のように言い続けてきました。
例えば50人の前で話をして私の話を50人の人が聞いたとします。50人とも私の話を同じように聞いたのです。しかし、受け取り方は全く違います。私の話は誰が聞いても正論で正しいと思うことができるはずです。しかし、これを実行に移すためにはかなりのレベルの意志力と能力が必要です。
さて過去の経験上、私の話を聞いた人の反応は下記のような割合だと思います。
- 私の話をキチンと理解できる人:80%
- 話に衝撃を受けて実行に移そうとする人:12.5%
- 理解でき実行に移したいけど難しいと考える人:22.5%
- 理解できるけど机上の空論で端から無理と考える人:22.5%
- 理解できるけど話し方や内容が気に入らないのでただ批判をする人:22.5%
- 私の話をキチンと理解できない人:20%
この人たちは基礎学力がなさ過ぎて救いようがありません。
さて、上記①の10%の人達が私の周りにいます。そして、この人たちが会社を成長させたり良くしていっています。
最近、ある人からこんなことを言われました。
「最近私の親しい経営者が二人資金繰りに詰まって自殺しました。もっと曽根先生の教えをもっともっと広めて下さい。」
私は反論しました。
「私は講演、このブログ、Youtube、出版(社長の覚悟:明日香出版)などで精一杯自分の考えを伝えています。多くの経営者は私の考え方に触れているはずです。その私の考えを受け入れて行動に移す経営者と必要がないと考えて実行しない経営者がいるだけです。
そして、私の考えを実行に移す経営者は10人に1人しかいません。私の考えを受け入れられない経営者の中から不幸な経営者が出てきます。①の10人に1人とお付き合いしていくだけで私の時間は足りなくなってしまいます。④の人達が不幸になるのは当たり前です。」
経営は科学です。経営には原理原則があります。ただ、それを実直にやり続けるだけです。