「資金が増えない二つの理由」

経営

キャッシュは企業の血液であり、キャッシュがなくなれば企業は潰れてしまいます。そして、キャッシュを増やす一番健全な方法は利益(ご飯)によって増やすことです。しかし、この最もシンプルな考え方が分かっていない経営者が多いように思います。

税金を支払いたくないために利益を出さず、支出ばかりしている企業は借金体質でいつも資金繰りに困っています。
これは個人に例えると働かずにサラ金などでお金を借りて生活しているのと同じなのです。そんな会社は健全ではないですよね。
さて、キャッシュが増えない理由には2つあります。

①贅沢な、あるいは無駄な支出が多い
社長が高級車に乗っている・平日からゴルフをやっている・豪華な本社ビルがある・身分不相応なリゾート会員権を持っているなどなど・・・
贅沢な、あるいは無駄な支出とは将来の収益増、利益増につながらない支出のことを言っています。つまり浪費ですね。

②税金を払いたくない
企業が利益を出せば、税金を支払うのが当たり前なのに税金を払いたくないために利益を減らすという行為をする。
・決算時に利益が出たために来期以降の支出を今期にしてしまう
・決算賞与をする
ここでも①の贅沢なあるいは無駄な支出をします。そして、驚くことに会計事務所がそれを勧めるという愚かなことをやっています。

京セラの稲盛氏も税金を支払わないと企業は成長しないと言われています。①の贅沢な、あるいは無駄な支出をしなければ利益が多くなります。
そして当然のように多くの税金を支払うことになります。しかし、税金は利益の一部の支払いで全部持っていかれるわけではないので多くのキャッシュが残ることになります。
つまり、税金支払い額は企業に残るキャッシュと比例するのです。こんな簡単なことが分からない三流アホ経営者と三流会計事務所が世の中に蔓延っています。

今日の所感: 税金を支払ってキャッシュを増やすようにしましょう。

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