私は多くの塾の主催をしています。一般企業の経営者から会計事務所の経営者まで50人以上の塾生がいます。塾生の中には私の塾に10年以上も通っている方もいます。
この塾生で最近は悩みがあります。同じように塾で教えてもすぐ理解できる人と何度教えても全くできない塾生がいるのです。
例えば、B/Sでもっとも重要な比率は当座比率と自己資本比率です。P/Lで重要なのは損益分岐点分析・労働分配率・労働生産性です。経営者塾でこれらの計算を何度教えても全くできない塾生が一部います。
また、人事・評価塾で評価方法の測定などで、やってはいけないこと、やらなければならないことを何度伝えても修正できない塾生が一部います。そして、興味深いことに経営者塾でできない塾生は人事・評価塾でもやはりできないんですね。その学ぶ内容が財務と人事という別領域でも共通して出ないということは領域の得意不得意とは関係ないということです。
厳しい言い方をすれば、できない人は何をやってもできない、一方、出来る人は何をやってもできるということです。
これを生まれつきの能力という人がいると思いますが私は違うと思っています。
私は西田文郎先生から学んだ通り、生まれたときはみんな天才の脳を持っており、その後の成長で失敗などによって能力を発揮できないようになっていっていると思っていました。
ところが最近は出来ない人の共通点が見てきました。それは下記の3つです。
- 自分の納得できること・理解できることしかやらない(大した知識もないくせに!!)
- 素直でない(人から言われたことをすぐ実行に移せない!!)
- 読書をしない(中には私は読書が苦手ですという戯言を言う人もいます)
①・②不治の病なので治らないです。最近はこういう人は見捨てるようにしています。
③は本を読めば本当に様々なことを学べるのに本の素晴らしさがわからないのです。私は色々な人の話を聞くことも好きですがそれは時間的・場所的に限界があります。しかし本はいつでもどこでも読めるので本からは無限に学ぶことが出来ると思っています。
特に尊敬する稲盛氏や永守氏のような面識もない人の考え方を知ることが出来ることは本当に凄いことだと思っています。本を読んで学んだことを実践すれば無限に能力が向上すると思います。
読書をしない人と話をすると底が知れているというか基礎学力がないというか頭の中は子供で体だけ大人になったというような気がして付き合いたくないですね。