最近、中小企業を見ていて強く感じることがあります。採用と成長の関係です。成長する中小企業と成功できない中小企業は採用の思想が全く違うのです。
経営とは「人を通して事を成すこと」です。中小企業にとって人が大事ということは成長する中小企業であろうと成長できない中小企業でも同じです。しかし、大事な人の採用に対する思想が全く違うのです。
<成長できない中小企業>
もともと社員の仕事には余裕がない → ①だんだん仕事が忙しくなる → 売上が増える → 既存の社員が忙しくなってくる → ②残業や休日出勤で対応 → それでも対応できない → ③やっと社員を採用する → これでも社員の仕事に余裕がない
<成長する中小企業>
社員の仕事に余裕がある → 余裕があるうちに先手で社員を採用する → 社員が増えて生産性が落ちる → 生産性をあげるために仕事を増やす努力をする → 売上が増える → 売上が増えても社員に余裕がまだある → 余裕があるうちに先手で社員を採用する
これらの比較で<成長できない中小企業>に問題点が3つ存在します。まずは①こんな成長できない中小企業の仕事が忙しくなってくることは稀です。人件費を支払いたくない会社に仕事が集中して来るほど甘い世の中ではない。 次に②です。忙しくなってきて残業を強制したり休日出勤をさせていると社員は疲弊して辞めてしまいます。更に③です。人が辞めてから採用するので急に良い社員を採用できることはまずありません。しかし、退職する社員が決まっているのでどうしても採用しなければならないので人を選べなくなっています。
一方、成長する中小企業は余裕がある段階から採用をするので時間も十分あるので社員を選ぶことが出来ます。更に余裕があるので入社した社員を教育する時間的余裕もあります。
さて、最後にこの違いは経営者の人件費に対する根本的な思想の違いです。<成長できない中小企業>の経営者は人件費を極力支払いたくない、<成長する中小企業>の経営者は人件費を投資と考えて積極的に支払うのです。この思想の違いが会社の成長を大きく左右するのです。
