「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回紹介する書籍は「ゆがめられた目標管理 復刻版」 一倉定著 日経BPです。私の人生で知った色々な経営者、コンサルタント、学者などの中で一番経営のことを分かっているのは一倉定氏だと思っています。一倉氏は「社長の教祖」「日本のドラッカー」など言われています。
元の書籍は1969年に書かれたものですが全く古さを感じません。ということは経営は時代に関係なく普遍の原則があるということです。当然、時代によって変化しなければならないことはあります。しかし、経営の根幹に流れているものはいつの時代でも同じです。
この書籍は目標の設定、経営計画の作り方、経営計画のチェックの仕方について厳しく糾弾されています。つまり、PDCAの経営サイクルについて書かれています。目標設定をして経営することを目標経営と表現され、やらない経営を成り行き経営と言っています。
この書籍で特に気づかせてもらったことはやはり目標設定の仕方です。
目標は通常、「出来る限りの最大限の目標設定」をします。ところが一倉氏は「どうしてもやらなくてはならない最小限の目標設定」をしなければならないと言っています。そして、何と前者より後者の方が高い目標になるのです。そして、後者の目標を達成しなければ会社はいずれは市場から退場しなければならなくなるのです。つまり、目標はどうしても達成しなければならないノルマ、達成しなければ潰れてしまうノルマなのです。そして、更に一倉氏は言います。このノルマは最低限にやらなくてはならないことなのでこのノルマに経営者の意思を乗せたものが目標となります。
この文脈の中でとても印象的な文言があります。「会社が上げうる最大の利益」は「会社がどうしても上げなければならない最小限の利益」よりはるかに少ない この文言、衝撃だと思いませんか?
いやはや、一倉氏の経営に対する姿勢の厳しさに背筋が伸びる思いがします。

