人にしても会社にしても明らかに能力の差があります。では、何故このような能力の差ができるのでしょうか?人であれば生まれた時から能力のある人・能力のない人がいるのでしょうか?会社であれば高学歴の優秀な社員がいて特許などを持っていると会社に能力がつくのでしょうか?そして、優秀な社員がいない中小企業などは能力がないのでしょうか?
以前、京セラの創業者である稲盛和夫氏は「京セラが特許などパテントを多く持っていることを他社が羨んで高学歴の優秀な社員がいると良いですね?といわれます。でも、高学歴の優秀な社員が多くいるから特許が取れたり競争力のある製品ができるのではない。当たり前の小さな改良を長い間、日々やり続けていると大きな差となって特許が取れたり競争力のある製品ができる。」という主旨のことをおっしゃっていました。私もその通りだと思います。能力がある人が突然、卓越した発想で特許を取るとか素晴らしい製品ができるということはありません。卓越した発想で特許を取るとか他社で真似できない製品ができるのは当たり前の小さな改良を長い間、日々やり続けているによってできるものです。1枚としては薄いコピー用紙を1枚1枚積み重ねていくと500枚にもなると高さもそれなりに高くなり重さも重くなります。人間の能力も会社の技術力もこのコピー用紙と同じように日々の積み重ねでしか身に付かないように思います。
私自身でも突然、特殊な能力が身に付くことは絶対にないと思います。自分の経験では例えばゴルフです。ゴルフが最初から上手い人は決していません。日々の正しい練習を積み重ねることによって上手くなっていきます。そして、最初の頃はあまり上達しないのでここで諦めてしまう人が多くいます。しかし、これを乗り越えて日々練習してラウンドをしているとある頃から飛躍的に上手くなる時が来ます。そして、スコアーが80代前半まで行くことが出来ました。これはゴルフ以外でも経営コンサルでもダイエットでも読書でも何でも同じです。私は能力ある人、技術力のある会社は誰でもできることを誰もできないぐらい継続してやり続けることによってその人またはその会社しかできないレベルまで高めることが出来ると思っています。
