「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。

イオンを創った女 ― 評伝 小嶋千鶴子
「弟を日本一にする――」 そういって、巨大流通グループ「イオン株式会社」の創業者・岡田卓也を 人として、経営者として育て上げた、小嶋千鶴子。 ほとんど外に出てこないため、その存在はあまり知られてはいないが、 その類まれなる実力と功績をたたえ...
今回紹介する書籍は「イオンを創った女 評伝 小嶋千鶴子」 東海友和著 プレジデント社です。
この書籍は読書会でTNグループの林会長の推薦で読んだ本です。林会長の推薦した理由は「小嶋千鶴子氏は曽根とそっくりな考え方をしている 女曽根みたい」ということでした。
早速どれくらい私に似ているのかを楽しみにしながら読み進めていきました。すると林会長の言うことはその通りでした。
人のことを思えば嫌なことでも平気で言える、言った当初、言われた人は嫌な思いをするけど何年もするとその言葉の意味がジワリと分かってくる、プライベートより会社優先、会社の方向性を定めて長期的な視点から物事を判断するなど思考方法や意思決定の基準は本当によく似ていると思いました。
共感した言葉というより常日頃から私が言っていることと同じことを列挙してみますね。
- 先憂後楽:若い時に苦労して老後を豊かに生きる
- 老後は健康とお金が必要、更に生きる目的も必要
- お金が貯まる方法:①使わない ②勤勉
- 会社に不必要な人:①倫理観の希薄な人 ②動機の不純な人 ③基準の低い人
- 採用は欲しい時には取らない:失敗の可能性が高い
- 経営者は教育者である
- 人間は止まると濁る、長いと腐る
などなど
私はこの書籍を読むまでは小嶋千鶴子氏の存在を全く知りませんでした。イオン(元のジャスコ)は岡田卓也氏が岡田屋から1代で大きくしたと思っていました。小嶋氏は岡田氏の実姉なのです。
岡田氏を陰で支えてイオンの成長に50年にわたって貢献した逸材であることがこの書籍で分かりました。
今日の所感:経営の示唆に富む素晴らしい書籍でした!!
