「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回紹介する書籍は「魂の経営」古森重隆著 東洋経済新報社です。
この書籍はまたまた強運後継者塾の塾生の紹介で購入しました。
古森重隆氏は富士フイルムのCEOとしてコア事業だった写真フィルムの大幅縮小という「本業消失」の危機に直面した富士フイルムの構造改革を断行し事業構造を転換させ成長軌道に導いた人物です。
写真フィルム事業からの事実上の撤退を決断し、一方でフィルム技術を応用した化粧品や医薬品、医療機器、液晶用フィルムなど他分野に事業を転換した。同時に大規模な人員整理をおこなう事で会社の業績を立て直す事に成功した。
さて、上記のような大事業転換を成し遂げた「魂の経営」とはこの書籍で不断の決断と強烈な執念が必要ということでした。この書籍で色々学ぶことが多かったですが一番参考になって実行してみたいと思ったことは下記のことです。
通常、経営サイクルはPlan → Do → Check → Action ですが、古森氏は See → Think → Plan → Do → Check が必要であると提唱されています。PDCについては今更説明は不要だと思います。「See」は情報収集をして将来を読むこと そして、「Think」は情報分析をして課題発掘をすること です。このSeeとThinkを充分に行わないとPlan計画が思いつきのような計画になってしまって適切なものにならないのです。やはり、このSとTを今まで私は軽視していたような気がします。
PDCAの経営サイクルを回すためにはSeeとThinkをもっともっと重視したいと思いました。