「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
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再建の神様 (PHP文芸文庫)
「事業再生」は「人間再生」だ! 株式会社経営共創基盤(IGPI)グループ会長冨山和彦氏推薦! 倒産の危機、地元の抵抗、そして、東日本大震災――。ビジネスパーソン必読の、会津の温泉旅館を舞台にした感動のノンフィクション・ノベル。「再建の神様」...
今回紹介する書籍は「再建の神様」 江上剛著 PHP文芸文庫です。
この小説は福島の旅館を舞台に東日本大震災、原発の大事故、風評被害を乗り越えていくストーリーです。江上剛の小説ですので主人公は銀行員で銀行で挫折をして退職し偶然の出会いから旅館で働くことからスタートします。だんだん、銀行員特有の上から目線が抜けて旅館の営業ができるようになって行きます。
そして、上司が人格者でその人格に惹かれながら成長していきます。この上司が経営者の鑑のような人で、小説なのに経営者としての意思決定の勉強ができます。特にピンチになったときの対応が普通の経営者とは逆の行動をとってピンチを切り抜けていきます。これが見事です。
小説だからと言って非現実的だと思って読んだらとても勿体ないと思います。学ぶことが本当に多くありました。
最後の方は読者を感動させようとお涙ちょうだいの場面が多くて少し鼻につきますがこれが江上剛の限界かなと言う気がします。池井戸潤と少し違います。それでも面白くとても勉強になりました。
今日の所感:小説なのに経営者の勉強ができます!!