「価格の決まり方」

今回のテーマは「価格の決め方」ではなく「価格の決まり方」です。よく似ていますが発想は全く逆です。
「価格の決め方」は提供する側が決めるという発想です。一方、「価格の決まり方」は提供を受ける側が決めるという発想です。

それではまず商品・サービスの価格について考えてみましょう。

商品・サービスの「価格の決め方」
商品やサービスを作ったり提供したりすることにかかわる原価をもとに価格を決めるというものです。材料費がいくらかかった、人件費がいくらかかったというように原価を積み上げて必要な利益を上乗せして価格を決めます。
これは昭和の考え方で現代では全く通用しない価格の決め方です。多くの三流アホ社長は今でもこの考え方で価格を決めるので衰退していますね。

商品・サービスの「価格の決まり方」
商品やサービスの価格は購入する人あるいは提供を受ける人が決めるというものです。
例えば、サーカスの入場料をどう決めるかで考えてみたいと思います。人件費や設備費や運搬費で総額1000万円かかるとします。会場の定員は1000名です。利益を200万円取るとするとチケットは1枚12000円で売らなければなりません。この考え方は「価格の決め方」に従っています。
しかし、内容が素晴らしくてサーカスを見たい人は2万円支払っても良いと思っています。お客様がこれ以上価格を上げると買わないというギリギリの価格の高さを見つけてチケット代を決めます。これが「価格の決まり方」です。
この市場価値を見つけることが大変ですがこの価値を見つける努力をしなければ企業は生き残ることはできません。

さて、同じように労働力の提供の対価である給料にも同じ考え方が当てはまります。自分が提供する労働力の価値を1時間1500円(月給264000円位)とか2000円(352000円位)とか考えて給料を決めることは自分で「価格を決めること」になります。
しかし、これではいつまで経っても自分の労働力は肉体労働の価値から抜け出ることはできません。

自分が提供している労働力は会社側にとってどれくらいの価値があるのかを考えて給料を決める必要があります。
私の個人的な感覚ですが年収600万円くらいまでは提供する労働力の価値(人件費としての原価)で決まっているように思います。そして、年収800万円や1000万円以上になってくると労働提供の原価ではなく提供される労働が生み出す価値で給料が決まっているように思います。
労働の原価を提供する人の給料は安く、提供する労働が価値を生み出す人の給料は高くなるのは当たりまえではないでしょうか?
人が提供する労働でも価値が違ってきます。だから給料も違うのです。

今日の所感:できれば労働で価値を生み出したいですね!!
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さあ、今日もツイてツイてツキまくり、大成功するぞ!!
西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正

経営
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