「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回紹介する書籍は「キリンを作った男」 永井隆著 新潮文庫です。著者の永井隆氏の経歴です。永井隆氏は、日本のフリージャーナリスト、元東京タイムズ経済部記者。日本経済新聞社の刊行する雑誌などに多く執筆しています。この書籍はSMCグループの役員である舩田税理士の紹介で購入して読んでみました。
私は20代でサラリーマンをしているときにアサヒスーパードライが発売されました。サントリーにも売上が抜かれそうなアサヒビールの起死回生の一打でした。当時、アサヒのビールはまずいという印象でしたがスパードライが出たとは知らずにビールを飲んで美味しいと感じてラベルを見るとアサヒと書いてありました。
う~ん、今日は体調が悪いからアサヒを美味しく感じるんだと思っていました。1ヶ月ほどしてまたアサヒビールを飲むと美味しく感じました。よくラベルを見ると以前と違うなあと思いよく見てみると新商品だったのです。
それ以来、40年近くスパードライを飲み続けています。このアサヒの逆転劇の書籍は本当によく読みました。
しかし、ダントツシェアー第1位から大逆転を許したキリンの話は聞いたことありませんでした。しかし、この書籍にはその一部始終が載っているのです。
アサヒに大逆転を許した原因は2つです。
1つはラガーという神話の商品があったこと
2つ目がキリンを志望して入社する社員は東大、京大、早慶などの高学歴の人ばかりで大企業病に陥ってリスクを取れない体質になっていたこと等です。
今はHONDAがこの大企業病に陥ってますね。
さて、この主人公の前田仁氏は「ハートランド」「一番搾り」「淡麗」「氷結」などをヒットさせたマーケティングの天才です。この人がいたからキリンは業界2位にとどまることができているのだと思いました。
昔は日産、キリン、今はHONDAなど、リスクを冒さない高学歴大企業病は恐ろしいですね。