「人脈の切り替え」

私は29才で独立開業して昨年の末64才で代表を降りました。この35年間の人脈について最近振り返ってみました。
すると面白い現象に気づいたのです。

まず、独立当初の人脈は知り合いの経営者です。時間は充分あるので知り合いの経営者のところへ行ってはお客さんを紹介して下さいと言って回っていました。当然40代から60代の年上の経営者ばかりです。
こちらが経営の相談したり、ゴルフへ連れて行ってもらったりしてお金をいただきながら勉強をさせていただいているというような生活をしていました。

そして、青年会議所に入っても年上の優秀な経営者の人達と極力付き合うようにしていました。特に青年会議所の8割のメンバーは2代目・3代目のボンボンで殆ど使い物にならないなあという感じでした。同年代の同期もいますが付き合うべき割合は同様に2割程度でしたね。
いずれにしても40才ぐらいまでは年上の経営者から色々教わりながらその人にお客様になっていただくかその人の知り合いを紹介していただくようなことばかりをしていました。

ところが自分が40才を過ぎて40の半ばに差し掛かると自分の周りの景色が大きく変わっていることに気づきます。
開業当初からお付き合いいただいていた経営者の方々がだんだん引退して世代交代していくのです。更に自分の周りには活きの良い若手がドンドン台頭してきています。そろそろ年上の経営者から色々教わりながらお客様を増やしていくスタンスを変えなければなあ思っていました。
そこで、若手を集めて経営者塾や後継者塾を始めるようになりました。私が年上の経営者から教わったことや自分で経験したことを若手経営者に伝えるようにしていきました。これは今でもやっています。

そして、とっても困難を極めましたが自分より年下の若手経営者を尊敬することにしました。年上の立派な経営者を尊敬することは簡単でしたが自分より年下の経営者を尊敬するにはとても努力が必要でした。
しかし、これができなければ自分が年齢を重ねる毎に尊敬する人脈がなくなってしまいます。今では私も65才で私より年上で現役で経営をされている方はほんの一部であります。
しかも、現在の環境変化に対応できているかどうかもとても疑問なところもあります。

やはり、40代の内に自分の人脈を若手中心に如何にスムースに切り替えることができるかがその後の成長を支えていくものと思います。

今日の所感:人脈の切り替えをしましょう!!
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