「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回、ご紹介する書籍は「薩摩スチューデント、西へ」 林望著 光文社文庫です。Kindleで読みました。先般、強運塾で知覧研修旅行に行った二日目は鹿児島の維新ふるさと館に行きました。このふるさと館では二本のドラマを上映しています。1本が「維新への道」、もう1本が「薩摩スチューデント、西へ」です。
この「薩摩スチューデント、西へ」がとても良くて感動します。このドラマを見て感動した強運後継者塾の塾生からこの著書を紹介してもらいました。
日ノ本の1藩の薩摩藩が日ノ本の将来を見据えて15名の若者をイギリスへ留学させる物語です。物語といっても現実にあったことです。
チャレンジ精神と向上心に溢れる若者が2ヶ月かかって薩摩からイギリスへの船旅の旅程、そして、イギリスに着いてからの勉強などがこの著書には書かれています。日ノ本では「攘夷や」と粋がっていたものの世界を見渡すと如何に日ノ本が井の中の蛙かを東アジアからインド、アラビア、ヨーロッパへと旅が進めば進むほど痛感していきます。
イギリスに着いた頃には「攘夷」等と言っているものは誰もいなくなりました。
そして、イギリスに着いてから薩摩スチューデントがバラバラになってしまうことはとても残念でしたが、この15名のスチューデントの中から明治政府や明治の財界、教育界で活躍した人が多く出たことは薩摩藩の先見の明があったことを物語っています。
この書籍を読んで薩摩スチューデントのようなチャレンジ精神と向上心そして素直さを持たなければいけないなあと痛感させてもらった貴重な一冊でした。