先日、ブレイングループ代表の長谷川嘉哉先生にSMC税理士法人の社員向けに研修をしていただきました。
長谷川先生は土岐内科クリニックのドクターであると共にベストセラー作家でもあり、趣味は歯科向けのコンサルタントです。趣味がコンサルタントといっても決して無料でやっているわけでなく有料で約30件ほどのクライアントがあります。しかも、本業のドクターが終了後、夜な夜な20時頃からコンサルが始まるそうです。診療後のコンサルは大変だと思うのですが本人曰く「趣味だから疲れるどころか楽しい」とのこと。
さて、SMC税理士法人の社員は名古屋と多治見でリアルとオンラインで50名ほどが長谷川先生の研修を受講していました。
長谷川先生の歯科向けコンサルやセミナーの要点は下記の通りです。
- 適切な決算書に基づく経営判断の仕方
- 歯科医師の資産形成のアドバイス
- 事業承継対策
上記の要点をコンサルするための必須条件は正確な決算書や試算表をタイムリーに入手することです。ところが多くの会計事務所はまず正確な決算・試算表を出せません。更に正確ではない試算表を2ヶ月遅れで出すような会計事務所が多くあります。
正確な決算書か試算表かどうかを見極めるのは簡単です。
貸借対照表の流動負債の部に「1年以内返済予定の長期借入金」という勘定科目があるかどうかです。これがない貸借対照表は全く使い物になりません。その会計事務所は単なる税金計算屋さんですね。「1年以内返済予定の長期借入金」がないと
- この1年間でいくら利益を出さないといけないのかがわからない
- この先1年間の資金繰りもわからない
状態です。これで本当に経営が出来るのか?
そんな三流会計事務所が多いことに長谷川先生はいつも嘆いています。この点、SMCグループでは30年以上前から当たり前のように「1年以内返済予定の長期借入金」を使用していました。理由は長谷川先生と同じです。この科目がないと適切な経営アドバイスが出来ないからです。これ以外にも月次試算表に賞与引当てや減価償却の引当てがないものも最低ですね。
以上のような研修を受講させていただいてSMC税理士法人の社員もとても勉強になったことと思います。