「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回、ご紹介する書籍は『帳簿の世界史』 ジェイコブ・ソール著 文春文庫です。
この書籍は随分前に日経新聞の広告を見て購入した書籍です。購入して書籍をペラペラとめくってみると難しいそうなので棚に入れたままになっていました。
ところが、日経新聞の3月「私の履歴書」JR九州相談役の唐池恒二氏がとても勉強になった書籍としてこの「帳簿の世界史」を上げられていたので渋々棚から取り出して読み始めました。
予想通りとても読みづらいですが内容は秀逸です。千二百年代のイタリアの頃から複式簿記で帳簿をキチンと付けている時代は繁栄し帳簿を付けないと衰退する例がイタリア、スペイン、オランダ、フランス、イギリスと紹介されていました。つまり、会計(複式簿記)が政治や文化の中に組み込まれていた時代は大繁栄すると言うことです。
そして、最後は21世紀のエンロン事件やリーマンショックまで言及しているので身近でとても面白いですよ。
このことは経営についても言えることですね。自ら帳簿を付けて数値を把握して経営をする会社は反映し、どんぶり勘定や会計数値は会計事務所任せの会社は衰退するのと同じですね。
今日の所感:帳簿の存在価値は凄いですね!!