地場産業のタイルメーカーがトンネル窯を止めるたびに経営者のアホさ加減に呆れてしまいます。高度成長期には好景気と不景気が交互に来て循環していました。それも好景気の並が高いので不景気の時に如何に経費を節減して赤字を抑えるかの対策のためにトンネル窯を止めることも合理性がありました。だから不景気で少々の赤字を出しても好景気の並で一気に累積損失を一掃することができました。
ところが現代では景気の波は小さいどころかほぼありません。そんな中で地場産業の三流アホ経営者は昭和の時代と同じように受注が減少するとトンネル窯を止めてしまうのです。まさにドアホの典型!!景気循環のない現代で受注残の減少は景気が悪いのではなく、過去からモノマネ、安売り、新規の投資を怠ってきて、中国製品に敗北したから受注残が減っているだけなのです。だから、窯を止めても決して、受注残の減少を増加に転じて黒字にすることは不可能です。やるべきことは窯を止めるのではなく他社が真似ができないようなタイルを作ることが先決です。それが難しいというのであれば早く市場から退場すべきです。
本来タイルメーカーは装置産業です。装置産業で一番大事なことは設備の稼働率を上げることです。コロナ禍で何もせず、手をこまねいて惰眠をむさぼってきた三流アホ経営者の能力ではトンネル窯を止めるという選択しかないのでしょうか?
並の経営者であれば、あるいは普通の製造業であれば、設備の稼働率が落ちる前に必死で営業活動をして受注残を増やす努力をするはずです。ところがその努力も殆どせず、新型コロナの所為、円高の所為、資源高の所為と常に人の所為にして生きてきた付けが回ってきたのでしょうね。そして、異業種と付き合わず同業者とばかり付き合っている「井の中で頭と目が退化した蛙」に成り下がりました。
そんな中でも受注残を確保できているメーカー、トンネル窯を止めずに必死で受注獲得を目指す会社もあります。そんな会社には是非、生き残って欲しいですね。SMCグループもそんなタイルメーカーを真剣に応援しています。