「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回ご紹介する書籍は「明治維新の正体」(毎日ワンズ)です。
私たちが学んだ歴史は勝者の歴史です。豊臣秀吉に敗れた明智光秀は悪者、明治維新で倒された徳川慶喜は出来が悪いなどなど、「勝てば官軍」というのが歴史の常です。
この「明治維新の正体」は江戸幕府開設の頃から歴史的な経緯を追いながら思想的な背景も考察しているのでとても納得できるものです。
特に徳川慶喜の聡明さが輝いています。そして、西郷隆盛・高杉晋作らの輩はテロリスト、坂本龍馬に至っては金儲けをするためのテロリストと断言していると事は痛快です。
そして、私が常々疑問に思っていたことの結論が書いてあったのでスッキリしました。それは何故、徳川御三家の水戸藩が尊王思想だったのかが解明できました。キーは「水戸藩は天下の副将軍だった」ことですね。
また、この書籍での勝海舟の評価は最低です。前々週にご紹介した「勝海舟の人生訓」(童門冬二著)と全く違う評価だから面白いです。
今日の所感: 歴史は奥深いですね。