「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)
毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。
今回紹介する書籍は『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか 増補改訂版 「日本式経営の逆襲」』 岩尾俊兵著 光文社新書です。この書籍は人からの推薦だったのか、日経新聞の広告を見て購入したのか覚えていません。でも、日本が大好きな私としてはとても魅力的な書籍の題名です。最近では日本企業が世界で活躍することは殆どありません。1980年代に世界で輝いていた日本企業は今では見る影もありません。
私はこの世界で勝てない日本の一番の原因は20代・30代に若者が地味な下働き、嫌な仕事から逃げていること更に労働時間が圧倒的に足りないからだと思っています。ITなどのデジタルに頼ることもとても大事だと思っています。しかし、日本の一番の特徴は製造業なのです。汗をかいて長時間労働することもとっても大切なのです。
さて、この書籍は製造業の研究をしている学者が書いたものです。特にトヨタ生産方式の真髄である「カイゼン」に視点を置いています。「カイゼン」は日本初にもかかわらず最近では「カイゼン」の研究は日本では殆どされず海外では注目されて研究がどんどん進んでいきます。日本では単なる経営技術の一つとしてしか扱われない「カイゼン」が海外での研究が進むことによって経営技術からコンセプト化され、更に論理化モデルまで昇華されてきています。過去には「カイゼン」以外にも日本初の経営技術が海外でコンセプト化され論理モデルとなって見た目は全く違う形で日本に逆輸入されてきたものが沢山あると著者は言います。アマゾンのビジネスは明らかに「カイゼン」の連続で成り立っているとジェフ・ベゾスも発言しています。「カイゼン」の連続によってイノベーションが起こります。
これからも日本企業が世界で勝っていくためには「カイゼン」のような一見経営技術に見えるものをコンセプト化して論理モデルまで昇華させて海外へ輸出することによって大きなビジネスチャンスがあると言っています。
でも、この書籍はまだ抽象的な結論で終わっています。是非、具体的な解決策まで提言されると素晴らしい書籍になると思います。

