「先憂後楽」

先憂後楽とは「憂慮すべきことは人より先に憂い、楽しむことは人より遅れて楽しむこと」。少し見方をければ「若い頃には一生懸命働いて年老いて人生を楽しむ」ということが出来ます。

私は度々若手経営者からこんな意見をいただきます。「年をとってお金を持っていてもつまらないので若い頃に自由に楽しくお金を使った方が良い」という意見です。もっともらしい意見ですがこの考え方は間違っています。
私は若い頃にお金を使ってしまって年齢を重ねて惨めな思いをしている経営者を何人も見てきました。

「子供が高校や大学へ私学へ行きたいのにお金が無く行かせられない」
「東京の大学へ行きたいのにお金が無いので行かせられない」
「老後の年金が国民年金だけなので死ぬまで働かなくてはならない」
「持ち家がないので死ぬまで家賃を支払わなくてはならない=死ぬまで働かなくてはならない」などなど

若い頃に使うお金は何に使うの? 「身分不相応な車に乗る」「貯金もしていないのに旅行や外食でお金を使う」「着るもの・身につけるものにお金を使う」などなど 若い頃は意味もない単なる贅沢にお金を使うだけです。言い換えれば若い頃はお金の使い方を知らないのです。
だから、若い頃は可能な限り必要最低限の生活にお金を使うべきです。

さて、今度は老後です。老後に必要な3つのものがあります。1つ目が老後の生きる目的です。2つ目が健康です。そして、最後がお金です。この3つともすべて大事ですが目的があっても健康であってもお金が無ければ老後は豊かに生きることが出来ません。

このお金は若い頃からコツコツと貯めたお金を活用してお金がお金を産む構造を若い頃から築き上げていくことが必要です。不動産、株式、債券、保険、事業など将来の収益を生み出すための投資をすることです。
老後に働かくなくては生活の資金が確保できないことは不幸です。嫌いな仕事でも延々70歳を超えても働かなくてはなりません。それ以前に働く先があるのか?可能であれば60歳までには働かなくても生活できる資金が毎月稼ぐことが出来る不労所得があれば老後は豊かなものになります。不労所得とは働かずしてお金を得ることなので日本人にはあまり良いイメージがないと思います。
しかし、老後に自分の自由に生きていくためには不労所得が不可欠です。

今日の所感:老後の不労所得を獲得するために若い頃はお金を貯めましょう!!
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