「強運読書243」

読書

「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)

毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。

カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書)
【どこにでもある「インドカレー店」からみる移民社会】 いまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。 そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか? どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピ...

今回紹介する書籍は「カレー移民の謎」 室橋裕和著 集英社新書です。
この書籍はSMCグループの30歳役員の長縄税理士が読んだ書籍です。長縄税理士はお客様の経営者から勧められて読んだそうです。
私は以前に岐阜県中津川市のサラダコスモの中田社長にネパールへ連れて行っていただいたことがあるのでとても興味を持って読むことが出来ました。当時のネパールの物価は日本の100分の1ぐらいだったと思います。

さて、この書籍はネパール人が国内に農業と観光以外の産業がないために海外へ出稼ぎに出て日本国内でカレーを中心としたインド料理屋を営む舞台を中心に取材報告がつづられています。そう思うと日本にはカレーとナンがあるインド料理屋が多くあるなあと思っていました。私の住んでいる多治見にもあります。
私は妻と結婚する前にデートでの食事を名古屋キャッスルプラザの地下にある「アクバル」でしていました。この書籍にはそのアクバルが登場してきて感動です。私たち夫婦は結婚30年経ってまたアクバルへ行ってみました。内装も料理も全く変わらず懐かしい限りでした。
しかし、これらのインド料理屋はインド人ではなくネパール人が殆ど経営しているのですね。

出稼ぎに日本に来ているネパール人は何と15万人いるそうです。そして、カレー屋で少し成功をすると家族そして親類も日本へ呼んで多店舗展開する人も多いそうです。日本で開業するネパール人が経営するインドカレー屋のレシピは殆ど一緒だそうです。そして、ネパール人は器用なので味も日本人好みに合わせて料理を作るそうです。

しかし、中学生ぐらいになって呼び寄せられた家族である子供たちは日本語が全く身に付かず日本の学校、日本の社会に馴染めず悲惨な人生を歩む人もいるそうです。

カレー屋で成功する表の顔と日本の社会に馴染めず引きこもりになったり最悪の場合裏の社会に入ってしまう人もいるそうです。

いずれにしてもこんなネパール人の実態があることを知って驚きでした。

今日の所感:66歳になっても知らないことばかりです!
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