「強運読書242」

読書

「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)

毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。

1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意
永久保存版!140億円の負債から自立再生した経営コンサルタントが伝授! 「今まで培ってきた経験・知恵・テクニックをこの1冊にすべて詰め込みました」(by 著者) 【Q&A 形式】だから、疑問や悩みに即対応! 中小零細企業経営者の「経営のバイ...

今回紹介する書籍は「経営の極意」 三條慶八著 フォレスト出版です。

この書籍はどのような経緯から購入したかは不明です。日経の広告欄から私自身が選んだのか、誰かの推薦で購入したのかは大分以前に購入したのでわかりません。
この書籍の著者の三條氏は親の会社を継いで阪神淡路大震災にあって140億円の借金を抱えて不屈の根性で自己破産せず、すべて自力で返済した苦労人の経営者です。

この書籍の最終結論はどんなに苦しくても金融機関や弁護士に勧められるままに「自己破産をするな!!」ということです。経営的な側面の話は私が普段から言っている話とあまり違いはありません。所々でカリスマコンサルタントであった故一倉定氏の表現と同じようなところがあるので一倉定氏の勉強をされた方かもしれません。特に社長は社長室にこもるなどは印象的でした。また、「お客様の立場」では鈴木敏文さんの発言とほぼ同じです。いずれにしても良いことが書かれています。

さて、本書の真髄は金融機関との付き合い方がとても勉強になりました。著者本人が借金で相当金融機関から虐められただろうなと想像してしまいました。特に下記は中小企業の経営者に知っていただきたい内容ですね。

  1. 保証協会は中小企業のためではなく金融機関のためにある 特に保証協会のスタンスが大きな問題であること
  2. 政策金融公庫の融資も保証協会ほどではないにしても問題がある
    この①と②が中小企業経営者の人生を台無しにしていること
  3. 商工中金とは付き合うべき
  4. 複数行と付き合うべき
  5. 新規事業は借入でやるべき

などなど、とても勉強になりました。
それ以外にも若い男子はダメで女子の方が良いと言い切っています。ジェンダー問題のような発言ですが女子を褒めているので問題にはならないようです。
素晴らしい書籍でした。

今日の所感:「絶対に自己破産をするな」だそうです!
タイトルとURLをコピーしました