「世のため人のため」

私の大好きな経営者稲盛和夫氏は「動機善なりや、私心なかりしか」と自問自答してKDDIの創業やJALの再建に尽力されたと思います。
この言葉を聞いて私も「動機善なりや、私心なかりしか」と自問自答して経営者の人生を送ってきました。私の経営の動機は「中小企業を良くすること」「中小企業経営者の成長を支援すること」です。
この動機で35年間の会計事務所人生を過ごしてきました。そして、今も同じ心構えでビジネスをしています。

私の志である「中小企業を良くすること」「中小企業経営者の成長を支援すること」は本当に「世のため人のため」なのかと最近疑問に思うことが多くなってきました。
理由は「中小企業を良くすること」「中小企業経営者の成長を支援すること」があまりにも楽しすぎる、充実しすぎているので、
もしかしてこれは「世のため人のため」ではなく自分のため、私利私欲でやっているのでは無いかと思うようになったことです。

更に「世のため人のため」あるいは「GIVE AND GIVE」のいずれも最近よく目にする言葉ですが何となく違和感を感じます。
この違和感の理由はいずれも本当は「TAKE」を期待しているからでは無いかと思っているからです。特にこの言葉を使う人が「TAKE」のためにやっているように見えて仕方がないのです。

そこで、私の「中小企業を良くすること」「中小企業経営者の成長を支援すること」は本当に「世のため人のため」あるいは「GIVE AND GIVE」なのかを自問自答してみました。
するとその回答は「NO」でした。いずれも私のための私利私欲のためです。そして、自分の私利私欲である「中小企業を良くすること」「中小企業経営者の成長を支援すること」に自分が満足できると初めて「世のため人のため」あるいは「GIVE AND GIVE」ができるようになるのです。
当然、無償で自分の労力を提供できるようになるのです。

やはり、自分が満たされることがないにもかかわらず「世のため人のため」あるいは「GIVE AND GIVE」をすることは偽善であり、必ず密かにどこかに「TAKE」が隠れていると思います。

以上のことは私のような私利私欲が強い人間だからでしょうか?

今日の所感:まずは世のため人のためより私利私欲!!
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