「強運読書162」

読書

「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす」言志録(佐藤一斎)

毎週月曜日は強運読書ブログです。私が読んで良かったと思う書籍を毎週ご紹介していこうと思います。是非、このブログの書籍画像をクリックしてアマゾンで書籍を購入してくださいね。

スーパーの神様 二人のカリスマ(上) (PHP文芸文庫)
慎重な男は、時代を変えた。戦後の日本を「一商人」として生き抜いた男、藤田俊雄。商人でもあった母の教えを胸に、復員後、東京・北千住で義兄とともに洋品店を営むことに。儲けを最低限に抑え、客を第一に考えたその店は、食料品等も扱うなど業容を広げ、「スーパーマーケット」という新たな形態へと変貌を遂げていく。イトーヨーカ堂創業者・...

今回紹介する書籍は「スーパーの神様」江上剛著 PHP文芸文庫です。
この小説はイトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊(小説では藤俊雄)氏等をモデルに、流通の頂点に立つ男たちの姿を描いた小説です。この小説にはスーパーダイエーの中内功氏も出てきてイトーヨーカドーとダイエーのポリシーの違いがよくわかって面白いですよ。何故、ダイエーが消滅し、イトーヨーカドーが残っているのが本当に面白いです。
私が常々言っている「お客様のために」はだめで「お客様の立場に立つ」が大事であることがこの小説からもよくわかります。ダイエーはお客様のために「安売り」をし、イトーヨーカドーはお客様の立場に立ち暴利をむさぼらず、地元の商店と共存共栄を図っていきます。この違いは本当に大きいと思います。
この書籍は小説ですが経営の勉強にもなります。

さて、この小説の後半には鈴木敏文氏(小説では大木将史)も出てきます。常々疑問に思っていたことが小説とは言え解明できました。私は創業者の伊藤氏と鈴木氏の関係がどんな関係なのか疑問に思っていました。最高の経営者能力を持った鈴木氏がどのように採用され出世し、セブンイレブンを作ることになったかを知りたかったのですがこの小説で本当によくわかりました。

さて、この書籍は伊藤氏中心の小説でしたが次は「コンビニの神様」を読んで鈴木氏の活躍を楽しみたいと思います。

今日の所感:商人の本質がわかります!!
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