「社員を活かす」

世の中の経営者には本当に社員を活かす経営をされている方がいます。私の経営の定義は「経営とは人を通して事を成すこと」です。だから、経営者は人である社員を活かさなければなりません。
ところが経営者自ら何でもやってしまって社員は単なる経営者のお手伝いさんのようになってしまっている会社もあります。このような人は経営者ではなく職人ですね。

さて、それではどのようにすると社員を活かすことができるのでしょうか?この問いに簡単に答えることができたら経営は簡単でしょう。
ところが社員の活かし方がわからないからこそ経営は難しい一方、楽しいのです。本当に社員を活かすことができたら経営は楽しいでしょうね。私は34年間経営をやってきて経営において一番難しかったのも人の活かし方ですが一番楽しかったのも人を活かすことでした。

人には生まれつき個性というものがあります。10人の人がいれば10人の個性があります。誰一人として同じ個性の人とはいません。経営者はこの社員の個性を見抜く必要があるのではないでしょうか。社員の個性を見抜くためには社員をよく見ることです。
しかし、経営者がすべての社員のことを常時見ていたら経営者の仕事ができないので社員を見ることには限界があります。それでも可能な限り社員のことを見ている必要はあります。

そこで社員を見ることに限界があるのであれば社員の声を聞くことです。社員が何を考え、何を要望しているかを知ることです。多くの経営者が社員の声を聞くことを敬遠します。それは社員の声や要望を聞いてしまったら、それを実現しないといけないと思ってしまうからだと思います。
しかし、社員の声や要望を聞いても実現させる必要はありません。社員は自分の声を社長である経営者が聞いてくれたことだけで80%は満足しているものです。そして、社員の声や要望で会社のためになるものだけをピックアップして実行すれば良いのです。

経営者は社員をよく見て、声をよく聞くこと、これはすなわち社員に興味を持つことです。

今日の所感:自社の社員に興味を持ちましょう!!
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