「会社とは」

会社とは法人であり、法が作った人のことを言います。法が作った人である以上、何らかの意思を持って生まれてきています。特に創業者の場合には「○○を実現するために」起業するというようなことがあるはずです。本来、「○○を実現するために」は主観的であり、経営者個人の自由であるはずです。経営者の皆さん、あなたには「○○を実現するために」というあなた個人の主観的目的がありますか?
私にはあります。SMCグループは「中小企業を良くするために」存在しています。そして、中小企業を良くするとは中小企業を百年企業にすることです。SMCグループの主観的目的は中小企業を百年企業にすることなのです。これは決して客観的目的ではなくSMCグループの主観的な目的です。この主観的目的に共感できる人がSMCグループの社員になり、お客様になり、取引先になっています。

しかし、最近特に感じることはこの主観的な目的が表に出来ている会社が本当に少ないと思います。本来であれば個性豊かな経営者が多くいて会社の主観的目的もバラバラなはずがみんな同じような会社ばかりになっているような気がします。例えば、「儲かる会社」「財務内容の良い会社」「利益の出る会社」などで投下資本利益率、自己資本比率、当座比率、キャッシュフロー額などが会社の目的になってしまっています。本来であれば、これらの数値は目的ではなく手段のはずです。目的を達成するために必要な数値なのです。そして、その数値が良ければ良いほど目的達成が容易になっていきます。しかし、これらの数値はあくまで目的ではなく手段に過ぎません。

SMCグループでも当座比率・自己資本比率・損益分岐点売上・社員給料分配率・労働生産性・適正人員などの数値の重要性を訴えていますが、これらの数値はとても重要なものですがやはり手段にすぎません。本当に重要なのはこの手段を利用して達成しようとしている主観的目的なのです。
最近では「理念経営」「パーパス経営」など学者たちは難しく言いますが主観的目的も全く同じだと思っています。しかし、それが綺麗ごとになってしまっていたり、単なる飾りになってしまっています。
今後日本国の人口が減少しながら衰退していく経営環境では、本当に経営者自身がやりたい強烈な主観的目的が必要な時代となってきています。

今日の所感:会社の主観的な目的を明らかにしましょう。!!
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