3日目はエストニアからラトビアへの移動です。
飛行機で1時間もかかりません。
ラトビアはエストニアと違って、旧ソ連という雰囲気をかなり持っている国でした。
さて、私が持っている印象ですが、日本のマイナンバー制度は、
どちらかといえば政府が国民の情報を効率的に補足して、一元管理するためにやっているように思います。
言うなれば、国民不在の政府のためのシステムという気がします。
ところがエストニアは、マイナンバー制度は国民のためにあります。
カード一枚で、何でもできるのです。
電車に乗る・銀行預金・図書館・医者・調剤薬局・お店での支払いなどなど、すべて一枚のカードでできる優れものです。
これであれば、国民は本当に便利でいいですよね。
そして、このカードにはマイナンバーが記載されていますが、他人に見られたりしても全く平気です。
PINやPWを知られなければ、カードのナンバーなんか知っていてもどうしようもないからです。
エストニアのガイドさんや、他の方々も私たちに自分のカードを見せて回していました。
しかし、今の日本はどうでしょうか?
マイナンバーを知られてはいけないと、全く無意味なセキュリティ対策を法律で要求しています。
マイナンバーが知られても全く関係ないのにね。
マイナンバーは、免許証の番号とほとんど変わらないはずです。
我々は、いつも証明するときに免許証のコピーを渡していますよね。それと同じです。
これは政府がマイナンバーリスクをすり替えているのです。
本当のリスクは、政府が構築するマイナンバーのシステムのセキュリティが最も重要なのです。
レベルの低いシステムを構築した韓国などは、既にハッカーに6割以上の情報が盗まれているといわれます。
これによって年金受給の成りすましなどの問題が起こっています。
個々人の、個別データなどを狙う者はいないと思います。
もっと大きなビッグデータを狙うはずです。
例えば、30代の女性だけの情報、60歳以上の人の情報、一手の病気にかかった人の情報などなど、
これらのデータは、一企業のサーバーに入ったところでほとんど意味がないのです。
政府のシステムに入ればあらゆるビッグデータがあります。
自分たちのリスクを押し隠して国民にリスクを押し付けて、さらに恐怖心や不安を先導している節もあります。
日本政府の誤魔化しに騙されてはいけませんね。
だからこそ、我々は冷静にマイナンバー制度に対処しなければなりませんね。