現在のマスコミを見ていると恰ももっともらしい意見を言っています。
しかし、どのチャンネルを見ても同じ意見で問題が起こると寄って集って袋だたきに遭わせます。
本来、マスコミは一つの事象に対して自分たちの根本的な思想に基づいて意見を言うべきだと思います。時としてマスコミ同士の意見が対立して論戦になるはずです。
さて、あなたは経営者としての意見を持っていますか?
多くの経営者は自分の興味ある事象に対してはそれなりの意見を持っています。ところが興味ない事象に対して意見を持っていません。意見を持ってないどころか新聞も読まないので情報すら持っていないのが現実です。
経営においては人事労務、債権回収、契約のトラブルなど決して自分に興味がないことであっても様々な事象が発生します。常日頃から自分の考え方をキチッと整理してどんな時でも意見を言えるようにしておく必要があります。
また、社員からいつ何時どんな相談が来るかわかりません。社員から相談されて「わかりません。」と答えるわけにいきません。そんな時に安易に間違った意思決定する経営者を多く見てきました。
例えば、社員からお金を貸して下さいと言われたらどうするか?取引先からお金を貸して下さいと言われたらどうするか?幹部社員が退職したいと言ってきたらどうするか?奥さんから離婚したいと言われたらどうするか?などなど
自分が想像もしないことが起こることが経営です。常に自分の意見を持つようにしましょう。常日頃からまだ起こっていない事象を想定して自分はどのように対応するかどうかをシミュレーションしておきましょう。
そして、わからないこと、判断に迷うことがあれば専門家や仲間の経営者に事前に相談して、実際に事象が発生した時に慌てず適切に判断できるようにしましょう。
下記のような考え方が根底にあると様々な問題点に気づきシミュレーションがしやすくなります。
- 社員は採用できないもの
- 社員は辞めるもの
- 社員は思うように成長しないもの
- 銀行はお金を貸してくれないもの
- 取引先は自社の商品を買ってくれないもの
- 取引先は思うように支払をしてくれないもの
- 取引先は資金繰りが苦しいもの
- その他
上記の事象に対してどうすべきかの考え方が根本にあれば実際に事象が発生した時には自分の考え方に基づいて意見をハッキリと言って行動することができます。
全く慌てる必要もなく悩むこともないのです。