勝負の世界は先手が勝つのが定石です。先に手を打った方が勝つものなのです。経営も同じです。しかし、経営では若干ニュアンスが違ってきます。経営においては「先手必勝」ではなく「先手不敗」です。先手を打ったからといって決して勝てるわけではありませんが先手を打てば勝てなくても負けなくなります。人・モノ・お金の経営資源についても「先手不敗」です。
まずは人です。人の採用を「人が退職したから採用する」「仕事が忙しくなってきたら採用する」では「後手必敗」です。人が退職した・仕事が忙しくなってきたなどすべて会社都合です。そんな都合の良いときに良い社員が採用できるはずはありません。更にこのような三流アホ経営者は即戦力の社員が欲しいと言います。新人社員を教育する力も教育する気もないのです。正しい採用方法は「新卒は定期採用」「中途は常時採用」です。良い人がいれば無条件にいつでも採用することです。これが「先手不敗」の採用極意です。
続いて「もの=売上」です。売上が下がってきたら慌てて新商品を探して発売したり、新しいお客様を開拓しようとします。これでは「後手必敗」です。売上が伸びているときにいずれは下がるだろうと予測して新商品開発・新市場開拓をします。そして、新しいことにチャレンジをします。しかし、チャレンジをしてもなかなか成功するものではありません。何度も失敗を繰り返しながらやっと成功します。この先手のチャレンジが売上維持・拡大には必要なのです。
最後にお金です。お金は会社の血液であり命です。お金が無くなれば会社は倒産・廃業しなければなりません。お金の「先手不敗」の第一は普段から利益を最大限あげてお金を貯めておくことです。震災などの災害やリーマンショックやパンデミックにもビクともしないような財務体質を築き上げるのです。更に念には念を入れて金融機関とも良好な関係を築き上げていつでも融資を受けられるようにしておくことです。お金の「先手不敗」は①利益を上げる ②お金を貯める ③いつでも融資を受けられるようにしておくことです。
