私はこのブログやYoutube(https://www.youtube.com/watch?v=AI0N9CyDgrM&t=27s)で「辞めたい社員は辞めさせろ」と言ってきました。これは社員の方から「辞めたい」と言ってきたら絶対に引き留めないで辞めさせろという意味です。
最近、「仕事のできないダメ社員をどのように辞めさせたら良いのか?」とよく聞かれます。
私の答えは「ダメ社員を辞めさせたらいけません」です。ダメ社員の存在はとても重要です。
理由は2つあります。
世の中には必ず「2:6:2の法則」が存在しています。社員は優秀な社員2割、普通の社員6割、ダメな社員2割の割合になります。
そして、お客様も優良なお客様あるいは自社のファンのお客様が2割、普通のお客様が6割、あまり良くないお客様2割があります。
1番目の理由です。
私の持論は2割の優秀な社員が2割の優良なお客様の対応をします。普通の社員が普通のお客様の対応をします。そして、あまり優良でないお客様の対応をダメ社員がします。
一般的に社長は真面目なのでどんなお客様でも平等に接客しなければならないと思っていますが私は逆に差別すべきだと思っています。優秀な社員が不良顧客の対応をする必要はないのです。
2番目の理由です。
ダメな社員を辞めさせても必ず上からダメ社員が落ちてきてしまいます。極端な例ですがダメ社員2割を全て辞めさせることに成功したとします。全体的なレベルが上がるかと言うとそうではなく6割の普通の社員から2割がダメ社員になってしまうだけなのです。
人間の組織も書籍「信長の原理」の蟻の分析通りなのです。優秀な蟻ばかりを集めて組織にするとやはり優秀だった蟻も6割が普通に2割がダメになるというものです。
さて、そこで、ダメ社員にも存在意義があるのです。不良顧客の対応や誰にでもできるような仕事はダメ社員にやらせるのです。更にダメ社員がいるからこそ普通の社員でいられる人が存在するのです。
ダメ社員が辞めてしまうと普通の社員中からダメ社員が出てきてしまいます。
ただし、どんなに優秀でも会社の方針についていけない社員はあらゆる手段(退職勧奨や配置転換など)を使って辞めさせましょう。
会社経営にとても邪魔だからです。