「社員教育と叱る」

まず、「叱る」によく似た行為で「怒る」があります。「怒る」は感情的に自分のイライラや怒りをぶつけるもので、「叱る」は相手のためを思いアドバイスをしたり注意をしたりするものです。
「怒る」は自分のために、「叱る」は相手のためにするものです。

しかし、これも相手の受け取り方によっても違ってきます。いくら相手のためを思って叱ったつもりでも相手にとっては怒られたと受け取られる可能性もあります。
そうすると一歩間違えば折角相手のために叱ったのにパワハラになってしまう可能性もあります。
そこで、最も大事なのは叱リ方は人によって変えることです。叱られても大丈夫な社員と叱られると萎縮してしまう社員がいるものです。
怒るは自分のためなので相手が誰であろうと同じでしょう。しかし、叱るは相手のためを思ってのアドバイスなので最も効果的な叱り方は人によって違って当たり前です。

さて、次は叱り方です。私の叱リ方は「行為を叱って人格を決して否定しないこと」です。社員がミスして叱らなければならないときには「そのミスした行為」を叱るのです。
何度もミスするとミスした行為から「おまえはいつもミスばかりしてどうなってんだ!!」と行為から人格否定へ、そして、「叱る」から「怒る」になってしまいます。
これでは相手のために折角叱ったのに無駄になると同時にパワハラになる可能性があるので危険です。

一般的に社員はミスをしたときに既に反省をしているものです。しかし、ここで叱らないとミスしても良いんだというように勘違いするといけないので叱るのです。何度も叱れば思いっきり叱るようにします。
叱るのはその場で間髪いれずに叱ります。そして、叱った3分後にはその社員と笑っては話すことができます。
これができるのは行為を叱って人格を叱っているわけではないからです。

今日の所感:経営者の皆さん行為を叱りましょう、勢い余って人格を叱らないこと!!
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