「事業は人なり」

門真市にある松下幸之助記念館へ行ってきました。松下幸之助翁の事業に対する考え方を目の当たりにして改めて経営に対する考え方を見直さなければならないなあと思いました。
 
回は「事業は人なり」という松下幸之助翁の言葉です。松下幸之助翁は「御社は何を作っていますか?」聞かれると「人創りをしています、そして、電化製品も作っています。」と答えられていたそうです。特に中小企業は資金も技術も情報も人材も豊富にありません。そんな中で資金や技術や情報は一朝一夕にできるものではありません。
しかし、人創りも簡単ではありませんが一番可能性があると共に人創りは中小企業といえども必ずやらざるを得ないことです。
どんなに資金があってもどんなに素晴らしい技術があってもどんなに豊富な情報があってもそれらを活用するのは人である社員です。
 
そんなに大切な人創りを放棄している中小企業が本当に増えてきました。「我々の業界は人の採用が本当に難しい!!」「3Kだから人が集まらない!!」等と言い訳をしながら、安易に外国人研修生・実習生の採用に逃げている中小企業が後を絶ちません。これらの中小企業をよく見ていると社員の労働環境の改善に取り組んでいないのです。
社長自身が昭和の感覚で未だに給料水準も残業手当も法定休日も有給休暇消化についても昭和の感覚を変えられないのです。

社員の給料を含む労働環境を改善すれば採用は必ずできるのです。現実に製造業でも建築業でも外国人研修生・実習生を使わずに経営している会社はいくらでもあります。採用できないと嘆いている中小企業は社員の待遇改善をしていない証拠です。

さて、三流アホ経営者は利益や資金がないので待遇改善ができないという言い訳をします。これが儲からない会社の共通的な考えです。三流アホ経営者は発想が逆なのです。
社員の労働環境を改善しないので利益が出ないし資金も増えないのです。社員の待遇改善をするために必要な経費を投資するのです。そして、その投資によって社員が採用でき成長して利益が出て資金が増えるのです。

正しい考え方は
人に投資する  →  会社が儲かって成長する  

間違った考えは
儲かって資金が増える  →  人の採用や教育に投資する

松下幸之助翁の「事業は人なり」とは人の採用と教育に力を入れることです。

今日の所感:本当に事業は人なりです!!
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西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正

経営
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