「経営とは人を通して事を成すこと」なので経営にとって人は欠かせません。だから、私の経営の定義からすると医者や弁護士や会計士・税理士の多くは自分で事を成すので経営者ではなく職人です。
さて、多くの中小企業は人材育成に力を入れていません。殆どの中小企業の教育はOJTという名のものとの「放置」です。社員が新たに入社しても大した研修もせず現場に配属して現場の担当者に教育を任せてしまいます。つまり、会社としては無責任な放置なのです。これでは人材が人財に成長することは不可能です。やはり、中小企業と言えでも体系化された教育の仕組が必要です。社員のキャリアプランとそのプランに合わせた教育(研修)制度の確立が不可欠です。
会社にとってもこの教育制度によって会社の経営理念の浸透を図ると共に経営目標に向かって全社員のベクトルを合わせていきます。一方、社員にとってはこの教育制度のよって自分の理想のキャリアプランに向かって最短距離で成長していくことができます。
ところで成長とはどんなことをいうのでしょうか?成長の定義は簡単です。成長とはできなかったことができるようになることです。昨今のゆとり世代で働き方改革のなかでの生ぬるい働き方で、OJTで社員を成長させようとしてもなかなか成長させることはできません。
そこで、会社が社員を成長させる教育制度をしっかりと用意する必要があります。新入社員 → 一般社員 → 管理職 → 役員 へのキャリアプランに対する各階層の教育制度を自社で自ら作る必要があります。外部の研修は当然活用しますがすべて丸投げでは恐らく教育効果はあまり期待できないでしょう。やはり、会社は100社100通りの特徴があるので自社自ら教育制度を作る必要があります。おそらく、今後教育に力を入れない会社は衰退していくことになるでしょう。