「あなたの会社ではどのように社員教育を行っていますか?」と質問すると殆どの場合が「OJTです」「現場の上司が教育しています」などの回答が返ってきます。
本当に現代の若者がOJTなどで成長していくんでしょうか?私は無理だと思います。ゆとり世代の与えられないと何もできない、競争意識も低いこの世代にはOJTでは実力は付かないと思います。さて、どうすれば良いか?やはり、入社したら一定期間,研修をする必要があるのではないでしょうか?最低でも1週間の集中研修、できれば1ヶ月ぐらいできると良いですね。
ここで「中小企業にはそんな余裕はない」と言う声が聞こえてきそうです。だから、あなたの会社の社員は成長しないし、生産性が上がらないのです。また、いつもギリギリの人数で経営しているので社員を採用するとすぐ現場に入れてすぐ仕事をさせたくなるのです。
しかし、新たな職場で仕事するには一定期間の教育が必要なのです。これは大企業でも中小企業でも同じです。
SMCグループでは入社後1週間は研修のみ行います。2週間目から1ヶ月間は午前中は研修、午後からはOJTで教育してきました。しかし、この方法では研修成果があまり出ないことがわかってきました。更に新人を配属されたチームリーダーの労力が大変なこともわかってきました。
働き方改革でチームリーダーの労働時間も限られてしまっているので教育が思うようにできなくなってきました。
そこで、SMCグループは2023年から入社後3ヶ月間は一切仕事をさせずに集合研修を実施することにしました。しかし、一人二人の入社では効率が悪いので入社を3ヶ月に1回しかさせないようにして、まとまった人数で研修をすることにします。
2022年も4月には14名が入社し、9月には7名が入社したので集合研修の効率は上がると思います。
さて、最後になりますが改めて人件費について考え直してみましょう。最近ではあり得ないかもしれませんが高卒18才で入社して65才で定年退職するといくらの給料を支払うことになるでしょうか?平均年収が400万円として1億9千万円を支払うことになります。凄い数字ですよね。
最近、私は人件費は最も重要な投資だと思っています。設備投資より断然、重要なのです。人件費という投資を最も有効にするのが社員研修だと思っています。
新入社員研修、一般社員研修、管理者研修、専門研修などなど、とっても大事な投資だと思います。これは決して大企業のやるべきことではありません。逆に大企業には優秀な人が就職するので研修に力入れなくても自ら能力向上をします。一方、中小企業には並の人しか入社してきません。だからこそ、研修が大事なのです。
そして、研修にかける費用は設備投資と同じぐらい重要な投資額なのです、