「M&A」

最近、M&Aの話が多くなってきました。殆どが事業承継がらみです。中小企業の事業承継の私の持論は
1番が親族承継
2番が他人である社内の役員や社員が承継する
3番がM&Aで他社を買って、その他社の幹部が承継する
そして最後の
4番がM&Aで売却してしまうこと
です。

今までSMCグループも私もM&Aに消極的でしたが最近の情勢を見ていると消極的ではダメだなと感じています。
消極的だった理由は会社を売りたいという中小企業は業績も悪く、借金も多く、他社と差別化されたものも無く全く魅力もない会社が多かったからです。絶対売れないような会社が売りたいと言ってくるのです。実際には本当に売れる会社は10社に1社ぐらいでしょうね。

しかし、2022年になって3社からM&Aの相談がありました。相談案件は3社とも4番目の売却です。いずれも毎期利益を確実に計上して他社から差別化されたものを持っています。だから、売却に際しては買い手がつくものと思います。

しかし、多くの会社はM&Aの時の条件に社員の雇用維持があります。経営者の優しさから社員を路頭に迷わせたくないという思いが出ていると思います。しかし、私はM&Aのみならず、会社の破産・清算などで社員が路頭に迷ったことは見たことがありません。経営者が路頭に迷ったり自殺したことは見てきましたけどね。

私はM&Aで失敗した経験があるのでM&Aの最大の問題点は経営権の現状維持とか社員の雇用の維持ではなく、M&Aされた会社と社風が合うかどうかだと思います。社風が合わないと継続された経営者も雇用維持された社員も不幸になります。社員は社風が合わなければ転職できますが経営者はそんなに簡単に転職は出来ないのです。
M&Aで最も大事なのは経営者自身の問題なのです。綺麗ごとの社員の雇用維持など二の次で良いのです。経営者自身のことを真剣に考えてみて下さい。

今日の所感:M&Aは社員ではなく経営者の問題です。

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さあ、今日もツイてツイてツキまくり、大成功するぞ!!
西田文郎先生を師と仰ぐ 強運会計士 曽根康正

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