経営者の役割とは何かと聞かれたら、「自社をリスクから守ること」と答えます。経営者として絶対やってはならないことは「自社を潰すこと」です。
だから、あらゆるリスクを予測して如何にそのリスクから自社を守るかが経営の最重要課題となります。
しかし、どんなに用意周到にリスクを予測しても今回のような新型コロナショックなどのリスクは予測できません。不測のリスクに備えるにはやはり「資金」を潤沢に持つことが重要です。
バブル崩壊、20世紀末の金融危機、リーマンショック、東日本大震災、そして今回の新型コロナショックと10年に一度ぐらいの頻度で不測のリスクが襲ってきます。
どんな不測のリスクが襲ってきても「資金」を潤沢に持っていたならば自社の継続は可能なはずです。
よく、この不測のリスクが襲ってくると「バブル崩壊で売上が激減して潰れてしまった」、「大震災で工場が流されてしまって自社の継続が不可能となった」、「新型コロナショックでお客様が激減したので店を閉めました」などなど様々な理由で事業継続が出来なかった言い訳を聞きます。
しかし、どんな不測のリスクが襲ってきても「資金」が潤沢にあれば事業継続は出来たのではないでしょうか?
新型コロナショックで潰れる飲食店がある一方、業績を伸ばしている飲食店もあるのです。大震災で工場が流されてしまっても生き残っている会社もあるのです。
潰れる会社と生き残れる会社の違いは色々ありますが基本的には資金力の差なのです。
「資金」は多くのリスクをヘッジしてくれます。現在、所有している「資金」は将来のリスクに備える貯えでもあるのです。
必要であれば、設備投資に使ったり、人材採用にも使うことは出来ますが、「資金」は基本的には将来の損失に対する準備金なのです。
しかし、この「資金」が借入から資金調達されているのであれば逆にリスクになってしまいます。借入金はいずれ返済しなければならないので安全な「資金」と言えないからです。
やはり、資金(血液)は利益(御飯)から生み出すのが健全ですね。経営や財務のことが分からに三流会計事務所の利益を減らす節税提案に安易に乗らないようにしましょうね。
経営リスクが高まってしまいますよ。
今日の所感: 経営リスクは資金でヘッジしましょう。