「モノマネはするな!!」、よく言われることです。本当にモノマネはいけないのだろうか?トヨタはフォードのモノマネをして自動車を作ってフォード以上の会社になりました。私はどんな発明でもその時代の背景があって何らかのモノマネからスタートして独自の特徴を徐々に出していって本家本元を追い抜いて行くか違う路線に行っているように思います。すき家は吉野家のモノマネ、モスバーガーはマクドナルドのモノマネ、日本のセブンイレブンはアメリカのセブンイレブンのモノマネなどなど、スタートはモノマネだったわけですが途中から本家本元との違いを出して差別化をしていった結果、トヨタやすき家のように本家本元を追い越したり、モスバーガーやセブンイレブンのように本家本元とは違う路線を走って差別化して成功している例もあります。
このように考えてくるとこれらは「モノマネ」というよりは武道の「守破離」のように感じます。まずは本家本元のモノマネをして(守)、次に本家本元の弱いところをこちらは強くして差別化を少しずつ行っていきます。(破)そして、本家本元と少しずつ違うことを継続して行っていくことによって気が付いてみると本家本元を追い抜いていたり、本家本元とは全く違う路線を走って大成功していくものだと思います。
やはり、ZEROからONEを産むことは中小企業にとっては至難の業です。中小企業は大手や先行者が既にやっているONEをTWOにしたりTENにしていくことが無難だと思います。いや、無難というよりこれしかないように思います。
ZEROからONEを産むことは本当に素敵だと思うし、そうありたいとも思います。しかし、あまりにもリスクが大きく、私には無理だったように思います。特に日本人はZEROからONEを産むことは苦手だと思います。しかし、既にあるONEを改良したり進化させることは得意です。
私の「日本一の決算書の読み方塾」にも元ネタはあります。しかし、30年もやっていると元ネタとは大きくかけ離れた内容になっています。同じようにSMCグループの先行経営にも元ネタはあります。しかし、今は元ネタより質量ともに上回っています。
さて、どうするとも本家本元より上に行けるのか?答えは①改良をやり続けること ②お客様の立場に立って改良を続けることです。
