経営において社員の退職は付きものです。でも、色々な理由を言って辞めていきますがいつも退職される度に「あなたの経営が気に入らないから辞めます」と言われているように気がして心が傷つきます。
ここで大事なことが人が辞めた時に如何に会社の改善に繋げるかです。
人が辞めたら辞めた理由を究明して改善すべき点があれば改善して会社を良くしていく手段に使うのです。
特に信頼していた幹部社員が退職した時のショックはとても大きいです。「これだけ信頼していたのに辞めるのか?」という思いが出てきます。「あなたが辞めたら会社や私が困ること分かっているだろう?」・・・など、幹部に裏切られたような思いになります。
更にライバル会社に転職したり、同業として独立開業するものも出てきます。
しかし、これを裏切りと思っていたら会社も経営者も成長しません。ここで3つのことを考える必要があります。
- 何故、幹部と思っていた社員が退職したのか → 経営者であるあなたに問題があるのでは?
- 何故、幹部社員が辞めると困ってしまうのか? → 社員の誰が辞めても困らないような体制にしておくべきでは?
- 社員は誰でも辞める権利があるのでは? → 辞めたい社員は辞めさせろ!!
さて、これらの幹部社員の退職で2つの教訓が私にはあります。一つ目は誰が辞めても困らないようなリスク管理をすべきです。
右腕・左腕のような幹部を作ると辞められた時の損害が甚大になるので右腕・左腕は作らないことです。
ここでは腕ではなく幹部は指程度にして幹部10本の指作戦が良いのではと思っています。
10本の指であれば例え1本の指が退職しても痛いことは痛いのですが致命傷にはなりません。
二つ目は私の経験上の話ですが「この人が辞めたら本当に困る」という右腕・左腕が退職するとすぐ次に核になる幹部が複数出てきます。それは今まで右腕・左腕に隠れていた逸材あるいは抑えられていた部下の芽が出てくるのです。
これまでの私の経験では例外なく幹部が辞めると新しい芽が出てきます。
幹部社員の退職はとても悲しいのですが折角の退職だから良い方向へ活かしましょう。
