「現在経営と未来経営」

会社はゴーイングコンサーンと言われるとおり過去から現在そして未来へと続いてきます。この時間の中でどこに軸足を置いて経営するかによって業績が大きく変わってきます。
過去・現在に軸足を置く「現在経営」は業績が悪く、現在から未来に軸足を置く「未来経営」は業績が良くなります。

「現在経営」
過去に起こったことに基づいて経営の意思決定を行います。経営の中心は今すなわち現在です。
大きな課題は今の売上を如何に上げるか?今の経費を如何に節減するか?今必要な社員を如何に採用するか?こんな会社の採用は補充採用になります。売上も長くて6ヶ月先の売上しか見ていません。そして、支出の中心は消費(現在の売上・利益を確保するための支出)です。投資(将来の売上利益を上げるための支出)をする慧眼も勇気も能力も持ち合わせていません。

「未来経営」
優秀な経営者は現在から自社が成りたい将来を常に見ています。いや、成りたい将来から現在を見ていると言った方が良いかもしれません。将来の自社から必要なことを今やるように経営の意志決定を行います。現在は過去から見れば将来なので現在の売上や利益に必要な支出(投資)は既に過去に終わっています。そして、将来の目標を達成するための投資(将来の売上利益を上げるための支出)を現在は行っています。人の採用も経費の支出も全て将来の売上や利益のために行います。これが投資です。

二宮尊徳の一文です。
「遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。それ遠きをはかる者は、百年のために杉苗を植う。まして春まきて、秋実る物においてや。故に富あり。
近くをはかる者は、春植えて秋実る物をも、尚遠しとして植えず。唯眼前の利に迷うて、まかずして取り、植えずして刈り取る事のみ眼につく。故に貧窮す。

今日の所感:現在経営をやめて未来経営をしましょう!!
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