私は日本の経済力が落ちた原因は3つあると思います。色々な批判がありますが大企業の業績はいたって堅調です。しかし、問題は中小企業です。
<原因1>
昭和から平成にかけては大企業を頂点とする系列化が成り立っていてあまり利益は出ない代わりに下請けに甘んじていればそれなりに事業は継続できました。
更に大手企業を模倣した商品を安売りすれば辛うじて生きていくことができました。今はそんな系列化や模倣の安売りで生き残れるはずもありません。
さて、そんな中小企業がまだ生き残っているのです。いわゆるゾンビ企業です。昭和・平成の技術を進化させずに延々と生き延びているのです。不況が来れば雇用調整助成金、コロナ融資、保証協会、労働基準法を守らない等で生き延びているのです。
早く市場から退場させるべきです。
<原因2>
先進国の中でも労働時間が短くなってしまった日本人。優秀な日本人は必要とされているので今でもよく働きます。
しかし、あまり戦力になっていない人には適当な仕事を与えて残業をさせないようにしています。もともと能力が高くない上に仕事もあまりやらないので能力向上もありません。更に向上心がないので仕事以外の時間も能力向上のための自己投資をせず趣味に興じたりして遊んでばかりいます。
この20代・30代の戦略ダウンは今だけではなく日本の将来にも大きな影を落としています。
<原因3>
日本の労働法の異常なところです。あまりにも日本の解雇規制は異常だと思います。
無能で真面目さもない社員を簡単に解雇できない中小企業(ゾンビ企業以外)の生産性をもっと上げろと言われても無理な話だと思います。(ちなみにゾンビ企業はどんなことをやっても生産性は上がりません=社長が無能だから)これは雇用の流動化を阻む大きな原因にもなっています。
さて、このままでは日本経済は沈没してしまいます。