「知らないと言える勇気」

私は公認会計士・税理士という専門家としてある一定水準の会計や税務の知識が必要だと思っています。そして、世間の方々からも専門家だから一定水準の知識はあるだろうと思っていただいています。
しかし、20代や30代の頃には人から会計や税務の質問を受けて知らない時になかなか「私は知りません」と言えませんでした。
専門家として知らないことが恥ずかしいので「知らない」と言えないのです。本当は「知らない」と言えないことが恥知らずにもかかわらずにね。

でも、知らないのに知らないと言えないのは「嘘つき」です。知らないのに知らないと言えないので質問に対して自分なりの回答をしていました。そして、事務所へ帰って調べてみると回答が違っているので謝罪して訂正することが何度もありました。
こんなことを何度も繰り返しているとやはり知識をもっともっとつけないといけないと思い一生懸命勉強をしたり、経験をしていくうちにそれなりの実力がついてきたと思います。

そんなことをしているうちに40才くらいの頃から知らないことを知らないと言えるようになってきました。
その理由は専門家として知っているべき知識の範囲が自分なりに定義できるようになってきたからです。私は経営の専門家です、そして、会計・税務の専門家でもあります。経営の知識に関しては人に負けない自信があります。しかし、会計・税務の知識に関しては専門家としては並以下です。
だから、今では会計・税務で知らないと言っても全く恥ずかしくありません。不遜な言い方ですが経営に関して質問を受けて回答できないものはありません。
ただし、私の回答は正解ではなく私の中の正解でしかありません。

さて、ここで大きな問題を持っている経営者がいます。
知らないことを恥ずかしいと思って知らないと言えない上に知らないことを恥じて知識をつけようとか勉強しようとしない三流アホ経営者です。表面だけで取り繕うアホです。話した瞬間にこの社長は無能だとわかってしまうタイプです。
これは特に50代・60代の経営者に多いです。20代・30代。40代の経営者はまだまだ能力を向上しようと思っているので勉強をしようとします。

このような無知で向上心のない50代・60代の経営者は早く市場から退場していただきたいものです。

今日の所感:無能な経営者は早く市場から退場してください。日本国のためです!!
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