「最低賃金引き上げにどのように対応すべきか?」

最低賃金が平均で1054円になりました。私が住んでいる岐阜県は最低賃金が1000円になります。時給1000円のパートさんを採用するというと高いような気がしますがこれが最低なので現実的には1100円~1200円ぐらいが相場になるのでしょうか。
我々の地場産業の三流アホ経営者はまだ時給800円で採用している厚顔無恥もいます。

ところでこの最低賃金の引き上げは世界経済の情勢からしても必要だと言うことは理解できます。日本がドンドン世界経済から落ちこぼれていっている現状、あるいは物価上昇より賃金が上がらず実質賃金は下がってしまっている現状、これらを打破しなければなりません。
そして、日本の中小企業は生産性が低いので賃金の引き上げがなかなかできません。政府は表だっては言いませんがこのような最低賃金の引き上げに着いていけない中小企業は市場から退場して欲しい、潰れて欲しいと思っているようです。
しかし、日本の雇用関係は実質解雇ができずできない社員でも雇い続けなければなりません。
更に働き方改革やワークライフバランスなど労働者の権利ばかり拡大し更に最低賃金まで引き上げられたら多くの中小企業は着いていけないでしょう。

一方、コロナ融資や雇用調整助成金や事業再構築補助金など中小企業の支援策に甘えて全く変革していない中小企業が殆どです。
我々の地場産業を見ても30年的何も変わらない技術、販路でノウノウと事業継続しています。
やはり、市場から退場してしまった方が良い中小企業が殆どです。

さて、このような雇用環境でもやはり法律を守りながら中小企業でも生き続けなければなりません。そのためには毎年5%以上の賃上げをする覚悟が必要です。
そして、仕入の単価も水道光熱費も上がっていくので付加価値としては10%前後を上昇させるような経営をしなければなりません。
そのためには新商品開発、新市場開拓等の取り組みも必要です。

しかし、中小企業ではまずやれることは基本的に「人がやっていることを機械あるいはコンピュータに置き換えること」そして「社内でやっていることをアウトソーシングする」等に取り組むことではないでしょうか。
中小企業といえどもBPO,RPA,AIなどを自社の事業に取り組む必要があります。

今日の所感:中小企業も生産性の向上を!!
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